ニュース ドクター・フーのオリジナル終幕 ガトワ再撮影前にカット

ドクター・フーのオリジナル終幕 ガトワ再撮影前にカット

著者 : Jonathan アップデート : Sep 23,2025

『ドクター・フー』の第2シーズン最終話にまつわるオリジナルエンディングが、ゲスト出演した子役のTikTokアカウントによって裏付けられた。今シーズンではヌーティ・ガタワの降板とビリー・パイパーのサプライズ登場が話題を呼んだが、撮影終了後の大規模な改変があったことが明らかになった。

最終話放送前に情報配信者のダニエル・リヒトマンは「ガタワの降板を受け、2025年2月に大規模な再撮影が実施された」とオンラインで主張。これに対し、最終話の鍵となるキャラクター・ポピー役を演じた子役シアンナ=ロビン・マヴァンガ=フィップスのTikTokアカウント(母親管理)が情報の正確性を暗示する形でリヒトマンの主張をリポストした。

Play「当初の最終話ではドクター、ルビー、ベリンダらが祝宴を開き、離れた場所からスーザンが彼らを見つめるシーンで第3シーズンへの伏線が張られる予定だった」とリヒトマンは説明。「再編集版にどれだけオリジナル要素が残ったかは不明」と付け加えた。

マヴァンガ=フィップスのアカウントはファンからの「あのシーンを撮影したの?」との問いに絵文字で反応。削除シーンの画像公開要求には「守秘義務があるので無理」と回答した。

ヌーティ・ガタワ(ギルバート・フローレス/Variety via Getty Images)
さらに同アカウントは、自身が演じたポピーというキャラクターが「パラレルワールド出身のドクターの娘」でありながら、古典シリーズでお馴染みの孫娘スーザンの母親になる予定だったというファン理論を肯定。「ポピーがスーザンのお母さんだったの?」との質問に「はい」と返信。これに対し「幻のポピー&スーザン展開が実現しなかったのは残念」と嘆くファンには笑いの絵文字で応じた。

長期不在を経て今シーズンカメオ出演したスーザン(オリジナル俳優キャロル・アン・フォード)は、当初第3シーズンで更大な役割を担う予定だったが、現在同シーズンの制作は凍結状態にある。

公式発表やメイキング番組『Unleashed』ではガタワの降板があたかも当初からの計画であるように説明されている。しかし制作関係者によると、第2シーズンの本撮影は2024年5月に完了しており、ガタワの降板に伴う再撮影は2025年2月に行われたという。

最終話から削除された、ドクターとベリンダがパーティーで踊るシーン
Disney+の宣材写真には最終版では削除されたドクターとベリンダのダンスシーンが残っており、ファンからは「リヒトマンが語ったパーティーシークエンスの名残」と推測されている。

ラッセル・T・デイヴィスショーランナーはガタワの起用期間があらかじめ決まっていたと説明する一方、BBCは第3シーズンの制作を希望していたと報じられている。現時点で続編の正式発表もDisney+との契約更新もなされていない。

ビリー・パイパーのサプライズ登場はガタワの降板シーンよりさらに遅い時期に撮影されたと『Unleashed』最新話で示唆された。司会のステファン・パウエルは「ドキュメンタリーチームですら彼女の復帰を把握していなかった」と証言。ガタワの降板やジョディ・ウィテカーらのカメオ出演は記録されていたにも関わらず、この重大情報のみが漏れていた不可解さが「パイパーが次期ドクターでは?」という憶測を呼んでいる。こうした不透明感がシリーズの先行きへの不安を増幅させている。